暖房による肌の乾燥

秋から冬を経て春にかけては、暖房が活躍するとき。特に寒いところにお住まいの方だと、夏場から頼っているのではないでしょうか。私が8月終盤に上高地に行ったら、夜でも10℃ほど。ホテル館内は暖房(エアコン)でポカポカでした!

よく考えてみたら、東京の場合でも、暑い時期よりも寒い時期のほうが多いですよね。だって、暑いのは6月から9月くらいにすぎないですもの。寒いのは、10月の終盤あたりから4月にかけてと、梅雨の時期も意外にヒンヤリしたりしますね。

日本人は暖房と付き合うことが多いわけですが、同時に肌も乾燥しやすいものです。では、どんな対策を実行いたしましょう?

基本は、やはりスキンケアによる保湿

暖房は、どこにでもありますね。・・・なんか変な言い方かもしれませんが、ご自宅をはじめ、電車、バス、タクシー、オフィス、スーパー、カフェ、百貨店、サロン・・・と、どこに行っても、我々は暖房の影響を受ける。そういうことです。

自宅でならある程度工夫することができますが、外出先ではまず無理です。レストランとかで「すみません、暖房切ってもらえますか」と言って切ってもらうことはできません(そもそも寒くなる!)し、加湿器だって、準備する・しないは店の勝手です。

となれば、まずは我々が “ 防衛 ”  しないといけません。自分の肌を、とにかく守るのです。

そのための基本が、多くの女性がすでに実行している保湿のスキンケアです。ただ、保湿のスキンケアであれば何でもOKというわけにはいきません。

「化粧水だけで済ませとるよ」という方だと、お若い方ならまだしも、おそらくたいていの方の肌が乾燥してしまいます。

暖房によって温度が高くなると、空間の飽和水蒸気量(大気中に入ることのできる水蒸気の量)が大きくなります。「そんなこと言っても分っからんわー」と思った方もいらっしゃると思いますが、その飽和水蒸気量ってのが大きくなると肌から水分が逃げやすくなる、とだけ知ってくだされば良いでしょう。

だからこそ、油分でしっかり蓋をする必要があるのです。油分とは、乳液とかクリームなどのことです。乳液で間に合う方は乳液で良いですが、「乳液では物足りん」という方や「敏感肌だ」との自覚がおありの方はクリームが良いかと思います。

でもそれは顔の場合のお話です。体が全体的に乾燥してかゆい場合は、とりあえずワセリンやボディクリームを塗っておきましょう。

自宅では、暖房の影響を最小限にしよう

基本はスキンケアだと申しましたが、もし暖房の影響を小さくすることができるのであれば、ぜひ積極的にやってみたいところです。

風が直接当たらないようにする

暖房の風に当たることでも、肌は乾燥していきます。エアコンの風が吹き下ろす所やファンヒーターの真ん前は、特にその傾向が強いですよね。

寒い場所から暖かい部屋に入ると、途端に温風に当たりたくなると思いますが、極力それは控えたいものです。また、風向きを調整するなどして、自分の顔に直接風が当たらないように工夫してみましょう

私は、自分の部屋ではエアコンを使っていますが、風向きを最も上(一番天井に近い向き)にしてあります。ただデメリットもあって、温められた空気は天井付近に集まるため、自分がいるところは寒くなってしまいます。この辺は、我慢するか、サーキュレーターで循環させるか、となりますね。

間近で当たりすぎないようにする(電気ストーブ等)

電気ストーブも、間近で当たりすぎればじわじわ肌の乾燥が進みます。

私は、エアコン以外に電気ストーブにもよく当たるのですが、空間の都合でよく左側に置くんですね。で、しばらくすると体の左側がむずがゆくなってくるのです。つまりこれは、乾燥が始まっているわけです。

なにも乾燥自慢をしたいわけではありません。紛れもない事実・・・と言いますか、肌が熱されて乾燥していくのをありありと感じた瞬間でした。

電気ストーブは、狭い範囲の暖房効果として即効性があります。でも、なるべく離れましょう。低温やけどをしてしまうおそれもあるので、せめて1mは離れましょう。1m未満に近付く人はけっこういるみたいで、(少し古いですが)2014年の東京都の発表では6割だそうです(電気ストーブ使用者520人の都民を対象)

冬の風物詩・こたつにも注意しよう

冬は、こたつに入ってみかんを食べる。なんていう状況をイメージすることも多いですね。こたつは隙間がないのでポカポカ気持ち良いものです。一度入ると出られなくなり、知らず知らずのうちに眠り、起きたら風邪を引いていた。なんてことも。

こたつも要注意です。熱源に近いこともあり、脚の肌が乾燥したり低温やけどを起こすことがけっこうあります

それだけではなく、入り続けていると、体からどんどんと水分が抜けていって脱水症にもなってしまいます。以前、わが家で飼っている犬がこたつの中で眠ってしまい、その後干物のようになってしまったことがありました(命に別状はなかったです)。ペットを飼われている方はご用心ください。

また、(特に)暖房が効いていない部屋でこたつに入ると、下半身はあったかくなって上半身は寒いです。するとホメオスタシス(生体恒常性と訳され、いわば外界の環境に対して体の環境を一定に保とうとするシステムのこと)が不安定になり、風邪を引くこともあります

風邪を引いているときは、免疫力や身体機能も低下しがちで、乾燥肌や肌荒れなどの肌トラブルとなって影響が表れてしまうこともあります。

知恵を振り絞って対策してみよう

知恵さえ振り絞れば、暖房の乾燥から逃れる方法はいくつもあります。以下に挙げてみますので、ぜひ参考になさってみてください。

ただ、家の間取りや材質、そして暖房の位置によっては必ずしも叶うとは限りません。実行なさる場合は、取捨選択の上お願いいたします。

  • とにかく加湿器を稼動させる
  • 鍋料理をする
  • シャワールーム・風呂を使用したら、開けっぱなしにしておく
  • 霧吹きシュッシュ作戦
  • 床を湿らせる
  • エアコンの吹き出し口付近に湿タオルを装備
  • サーキュレーターや扇風機に湿タオルを装備
  • 設定温度を上げすぎないことで飽和水蒸気量を少しでも小さくする

いかがでしょうか。「これ、良さそう!」と思った項目があれば、ぜひとも取りかかってみてくださいね。

ただ、以上は自宅のようなプライベート空間でしかできないのが玉に瑕です。まあ、仕事場でも、皆の意見を聞きつつであればやれないことはないですね。いや、自宅であっても、家族と相談の上行いましょう。でないと修羅場になる可能性も(笑)

乾燥に強い肌に仕立て上げていくことも大切

これは気の遠くなるようなお話ですが、肌を乾燥に強い状態に仕立て上げさえすれば、暖房の影響を受けても被害を最小限に食い止めることができます。

つまり、肌が、

  • 外的刺激に負けにくい安定した状態
  • 自ら潤いをキープする力を持つ状態

であれば良いというわけです。

人間は誰しも、加齢によって上記の状態を保つことが難しくなっていきます。でも、なるだけ保つには、やはり日頃からスキンケアを続け、食事や睡眠などの生活スタイルの改善に力を注ぐことが求められます。

特に女性は、女性ホルモンの影響や妊娠・出産などの影響で、体内のバランスも不安定になり、肌がゆらぎやすくもなります。

老化には勝てませんが、必要以上に老化してしまうことにブレーキをかけ、少しでも乾燥に強い肌に仕立てていけると良いですよね。根気はいりますが、正しく努力をした分だけ、必ず報われるものと私は信じております。