男性の肌

「肌なんて、男も女も同じだ」と考えたら、大間違い。たしかに、同じ人間ですから、基本的には変わりません。

でも、男性の肌は、意外にもデリケートです。女性のような超乾燥肌に悩まされることは比較的少ないかもしれませんが、「実は乾燥してしまっている」という実情もあります。要は隠れ乾燥肌です。

では、なぜ男性は隠れ乾燥肌になりやすいのでしょうか。そのカギは、肌の皮脂分泌量と水分蒸発量に隠されています。

皮脂分泌量が多い傾向

まずは、皮脂の分泌量から着目してみましょう。

思春期をスタート地点とし、老いてもなお…

男性も女性も、思春期を迎えます。第二次性徴と言われ、男性と女性とで体つきに大きな差異(性差)が生じるようになります。

実は、肌もその例外ではありません。男性の肌は、やはり男性としての肌へと変化していきます。このときに皮脂の分泌量がグッと増え、その量は、なんと女性の約2,3倍と言われています。皮脂を原因とするニキビに悩まされる少年たちは、実に多いのです。

しかも、その皮脂分泌は止むことを知りません。女性の場合ですと、30歳前後から徐々に分泌量が減り、乾燥しやすい肌になっていきますが、男性の場合は、30歳前後にピークとなり、その後は “若干” 減っていくのみ。逆をいえば、ほとんど減らないということです。

男性ホルモンの影響

なぜ、女性よりも皮脂量が多く、加齢しても皮脂が減らないのかといえば、男性ホルモンが大きく関係しているためです。

男性ホルモンの代表格としては、男性は精巣から分泌され女性は卵巣から分泌される「テストステロン」があり、ほかにも、その「テストステロン」が変化した「ジヒドロテストステロン」や、副腎皮質から分泌される「アンドロゲン」があります。

これらの男性ホルモンは、肌や頭皮の皮脂の分泌量を増やす働きがあります。ちなみに、「ジヒドロテストステロン」は、体毛やヒゲを増やし髪の量を減らすホルモンとして敵視されています。

最近は、女性のヒゲの悩みや薄毛の悩みも増えていますが、男性ホルモンは当然男性のほうが多く分泌されますので、依然として、薄毛や多量皮脂は男性の永遠の悩みであることは間違いありません。

皮脂の分泌量が多いとどうなる?

皮脂の分泌量が多いと、次のデメリットが生じます。

  • 毛穴が詰まりやすくなる(角栓ができやすくなる)
  • 毛穴が開きやすくなる(目立つようになる)
  • ニキビができやすくなる
  • 肌の衛生環境が悪くなりやすくなる
  • ニオイがしやすくなる
  • テカりやすくなる
  • ベタベタしやすくなる

逆に、次のようなメリットもあります。

  • 肌表面が乾燥しにくくなる

「たったひとつだけ?」と思われるかもしれませんが、これはかなり重要な要素です。肌が乾燥しにくいということは、肌の表面が傷付きにくく、また乾燥由来のシワもできにくいということになります。

水分蒸発量が多い傾向

上記では、「肌表面が乾燥しにくくなる」といったメリットをご紹介しましたが、それはあくまで表面に限ったお話です。実は、男性の肌のほうが、女性の肌よりも水分蒸発量が多いと言われています。

肌の水分量が少ない

男性の肌は水分が抜けやすいので、女性の肌より少ない傾向にあります。だいたい3分の1くらいです。

女性の多くは「やだ~肌が乾燥しちゃったよ」と嘆きますが、「へん!俺はむしろ皮脂でベッタベタだ」と言っている男性の肌のほうが水分が少なく、乾燥しているといえます。

そう、肌の表面は皮脂でコーティングされやすく乾燥しにくいのですが、内部は割とカラカラな状態なのですね。ここを、男性の多くは勘違いされているかもしれません。肌表面の感触に惑わされないようにしたいところです。

乾燥性脂性肌(オイリードライ肌)になりやすい

肌の水分量が少なく、表面だけは皮脂が多くなっている状態の肌を「乾燥性脂性肌」や「脂性乾燥肌」「オイリードライ肌」などと呼んだりします。一見すると脂性肌なのに実は乾燥肌である、といった隠れ乾燥肌のことですね。

こういう肌の状態だと、つい保湿ケアの手を抜きがちです。しかし、うるおいを失ったままにすると、肌をすこやかに保てなくなってしまう可能性が生じます。つまり、肌のトラブルや老化の促進につながるのです。

頭皮の場合、皮脂が多いからと洗いすぎて、逆に頭皮を傷めてしまい、トラブルを進行させてしまうおそれがあります。洗うのは必要最低限にして、保湿ケアをきちんと行い、頭皮をすこやかに保つ必要があるのです。

なお、女性でも、ホルモンバランスの乱れなどによって乾燥性脂性肌になる人は少なくありません。

髭剃りによる肌の傷み

個人差はあれど男性は髭(ひげ)がよく生えますから、女性よりも遥かに顔に髭剃りをあてる機会が多いです。つまり、肌を傷めてしまう可能性が大きいということです。

肌は大変デリケートなので刺激はなるべく控えたいところです。洗顔ひとつとっても、なるべく力を入れずになでるように洗うというのが鉄則です。しかし、髭剃りというのは “刃物” を肌にあてる行為。今思えば、すごく肌に悪いことをしているわけです。

とはいえ、髭を生やしたままにしておくのは、(ファッションとして生やすときを除き)大人のエチケットとしては考えものです。誰かと対面したときに、チクチクと生えていたら、「自己管理できてるのかな?」といったイメージダウンにも繋がりかねません。

そのため、髭の手入れはきちんとすべきです。

でも、髭剃りは肌荒れの最大の原因です。事後ケアをきちんと行わないと炎症が悪化することがあります。炎症が慢性化すれば、赤みがシミのように残ったり、表面がザラザラになってしまったりもします。

髭剃りによるカミソリ負けの対策については、別の記事「男性の口周りの肌荒れの大きな原因は「カミソリ負け」!」にまとめました。

男性に必要なスキンケアとヘルスケア

以上をまとめると、男性に必要なスキンケアは以下のとおりです。

  • 過剰な皮脂を取り除き、肌・毛穴を清浄に保つ
  • 保湿をきちんと行う(使う化粧品はサッパリ系がおすすめ)
  • 肌荒れを予防し、髭剃り後もきちんとケアをする

低刺激性でありながらしっかり汚れを落とす洗顔料、髭剃りにはシェービング用アイテム、事後ケアには整肌成分の入ったシェーブローションおよび保湿化粧品などを使ってケアしていきましょう。

テカリを防いでうるおいを与えてくれる保湿化粧品であれば、《ZIGEN》というものがあります。ベタつかず、サッパリとした使い心地の男性好みな感じの化粧品です。同ブランドの洗顔料も販売されており、泡立ちが良いので、髭剃り時の潤滑剤としても使ってみるのも良いかもしれません。

>> 《ZIGEN》公式サイト

また、肌の状態を整えるには、以上のような手軽なスキンケアだけでは足りません。皮脂を抑えたいとなれば、皮脂分泌を多くするような食べ物(脂質や糖質の多いもの)を控えることが大切ですし、水分を不足させないためにはアルコールを控え、小まめに水分とることも欠かせません。

男性は仕事で責任の重い立場にあることが多かったり、今は責任が軽くても大きな期待を寄せられたりして、プレッシャーやストレスを感じることも多いでしょう。すると男性ホルモンが過剰分泌し、肌・頭皮に影響します。ストレスが重荷にならないうちに発散し、心身の健康を維持していきましょう。

なお、今回のお話は、あくまで一般論です。男性の中でも、女性のようにキメが細かったり乾燥肌に悩まされたりする人はいます。今一度、自分の肌がどのような質なのか再確認してみると良いでしょう。