肌を焼かずに黒くする

「色白になりたい」と思う人は実に多いですが、逆に「黒くすることができたらセクシーだよなあ」と憧れている人も少なくないでしょう。特に、夏にマリンスポーツをするときなど、ひときわボディが引き締まったように見えます。

しかし、肌というのは生まれつき色が決まっています。日焼けを阻止することで本来の明るさを取り戻すことはできても、白の度合いを強くしたり黒の度合いを強くしたりすることはできません。

そこで思い付くのは、肌を焼いて黒くするといった方法です。日焼けサロンの需要があることからも、とてもメジャーな方法といえるでしょう。でも今回は、より安全で手軽にできる方法をご紹介したいと思います。

その前に、基本として、肌の色を決める要素について、お話ししましょう。

肌の色を決める要素

肌の色白、色黒。国・地域によって、それらの違いは顕著に現れていますが、日本人だけを見ても、白っぽい肌の人からやや褐色がかった肌の人まで幅広く存在します。

では、それらの色の違いは、いったいどんな要素が関係しているのでしょうか。

メラニンが決め手

その要素とは、ずばり「メラニン」です。メラニン色素とも呼んだりしますが、まず一番にイメージするのが、肌が紫外線などの刺激を受けたときにできるシミではないでしょうか。

通常、メラニンが過剰に作られても、時間とともに消えていきますが、肌のターンオーバー(新陳代謝)が乱れていると肌に残留してしまい、シミとなって肌のくすみを助長してしまいます。

そんな悪いイメージばかりあるメラニンですが、実は肌の細胞を守ってくれるのが本来の役割です。つまり肌では、通常、遺伝情報に基づいてメラニンが作られているのです。

さて、このメラニンは、実は次の2種類が存在しています。

  • ユーメラニン:褐色~黒色
  • フェオメラニン:黄色~赤色

これらが、肌、さらに髪や目の色を、割合によって決定づけています

肌の色が黒に近い人ほどユーメラニンの量が多く、肌の色が明るい人はユーメラニンの量が少なくなっています。ちなみに、アルビノ(先天性白皮症)の方の場合、ユーメラニンもフェオメラニンもなく白い肌をしています(ただ、バリア機能の欠如ということに等しいため、紫外線の悪影響を受けやすい傾向にあります)

また、髪についても同様で、黒の度合いが強い人ほど、ユーメラニンの量が多くなっています。メラニンの割合によっては、茶髪や金髪、俗にいう赤毛などにもなり、メラニンが無いと白髪になります。

目も同じです。メラニンの量の割合や外光の関係によって、褐色、青色、緑色、赤色などの瞳に見えるようになります。

ユーメラニン量を増やすと肌は黒くなるが…

遺伝情報に基づくメラニン量は変えられませんが、紫外線を浴びることでユーメラニンの生成量を意図的に増やすことは可能です。夏になると肌がやや暗い色になるのは、紫外線を浴びる量が多くなっているためです。

ところが、紫外線を故意に浴びるのは、肌にとって好ましいことではありません。皮膚炎や肌荒れ、皮膚癌が発生するリスクが高くなってしまいます。シミも増えてしまいかねません。

なお、メラニンと肌のシミの関係について興味がありましたら、記事「敏感肌の日焼けはシミ残留の元!保湿しながらの美白ケアを」をご覧ください。

では、よく聞く日焼けサロンはどうでしょう。

日焼けサロンについて

投資できるだけの予算と時間と勇気があれば、日焼けサロンに通い続けて肌を黒くするのも、方法としてはアリでしょう。

しかしながら、日焼けサロンにもリスクが伴います。肌の老化、皮膚癌、白内障などのリスクに加え、日焼け依存症というのも懸念されています。世界保健機関(WHO)の国際がん研究機関(IARC)は、日焼けサロンで使われる日焼けマシーンを、タバコや石綿などと同等のリスクに分類しています。

もしかしたら、私の知らないところで比較的安全な日焼けマシーンもあるかもしれませんし、ケアをきちんと行っているサロンもあるかもしれません。そのため、日焼けサロンを頭ごなしに否定することはできません。

ただ、利用にあたっては、あらゆるリスクを想定して健全に通うという点を忘れてはなりません。

自宅で手軽にできる、肌を黒くする方法

日焼けサロンで得られるような強固な効果はないかもしれませんが、お金と時間を節約しつつ、より安全に肌を黒く見せたい場合は、自宅でやれる手軽な方法を実行してみましょう。

それは、専用のローションやクリームを使った方法です。いわば、本格的な「日焼けメイク」といえるかもしれません。

安全志向のセルフタンニング

「自らで肌を焼く」ことを「セルフタンニング」といいますが、ここでは実際に焼くことを意味してはいないので、ここでいうタンニングは「焼いたように見せかける」ことをいいます。

この、セルフタンニングを自宅で行うために必要になってくるのが、セルフタンニングを目的とした専用コスメです。例えば、《ブロンズターナー》というセルフタンニングローションがあります。

ブロンズターナーでできること

通常、肌を黒くするには、メラニンを作り出すメラノサイトという色素細胞を刺激する必要があります。しかし、それには紫外線や他の強い刺激を要するため、あらゆるリスクが伴われます。

けれどもブロンズターナーというセルフタンニングローションの場合は、メラノサイトを刺激することをせずして肌を黒くできるので安心です。

黒くする仕組みは、肌の最も表面にあるラップ一枚程度の厚さの層(角質層)染めるというもの。よって、これを使うことによる日焼けのリスクは皆無で、当然ながらメラニン生成によるシミもありません

ただ、少しだけ注意点があります。それは、通常のメイクと違い、クレンジングではほぼ落ちてくれないという点です。“染める” わけですから、完全に色が落ちるまでには日数を要します。2週間ほどと見て良いでしょう。

そんなデメリットがありますが、自分の肌の黒さをアピールするような機会は限られているので、むしろメリットのほうが断然大きいといえます。といいますか、簡単には落ちないということは、汗・水にさらされても黒さを保てるということがいえます。

詳細については公式サイトに書いてありますので、一度ご覧になってはいかがでしょうか。

《ブロンズターナー》の公式サイト

以上、自宅で手軽にできる、肌を黒くするための方法でした。

濃い色のメイクアップ用コスメを使っても良いのですが、それだと汗や水によって崩れてしまいかねません。ブロンズターナーの場合は、落ちにくく効果が持続しやすいという点こそが、デメリットでもあり大きなメリットともいえましょう。