肌に忍び寄る活性酸素

「酸素」をご存知ですか?

・・・あ、すみません。酸素くらいは知っていますよね。そうです。私たちが日頃無意識のうちに吸っている気体です。有酸素運動や無酸素運動という言葉もあるように、とても身近な言葉でもありますね。

では、「活性酸素」はどうでしょう。名前だけから判断すれば、「酸素が元気に活性中!」「パワフルな酸素だ!ガッツだぜ!」というイメージがありませんか?(←過去の私です)

でもですね、一般的に活性酸素は悪者です。きっとこの記事にいらした方は、活性酸素の悪い噂をちょっとばかり聞いたことがあると思います。今回は、活性酸素とは何か、どう発生するのか、また肌にどんな影響をもたらすかなどをお伝えします。

活性酸素とは?

活性酸素が何たるかを知る前に知っておきたいことがあります。それは「フリーラジカル」です。

フリーラジカルについて

フリーラジカルとは何でしょう。フリーライターの仲間でしょうか?それとも、フリーターの一種でしょうか?

冗談はさておき、フリーラジカルは、単にラジカルと呼ばれたり、日本語で遊離活性基(ゆうりかっせいき)と呼ばれたりします。具体的には、原子のまわりを飛び回る電子が1個(奇数)の原子・分子をいいます。

おっと!急に難しくなりました。でもイメージとしては単純です。原子のまわりに2つの電子があるときは物質の状態は安定しますが、1つなのでペアーとなる相手がおらず、(マルデ コイビト ノ イナイ サスライビト ノ ヨウニ)物質は不安定な状態になります。

酸化について

次に知っておくべきなのは、「酸化」です。これは中学校の理科でも習った反応のことなので、忘れてさえいなければご存知かと思います。

先述した フリーな状態にある電子(不対電子)は、他の分子から相手(電子)をひとつ奪います。電子を1個奪われたその分子を持つ物質のことを「酸化」した物質といいます。逆に、電子を奪ったそいつは「還元」された物質といいます。

酸化といえば、金属のサビなどが有名ですね。簡単に言えば、物質の分子と酸素の分子がくっついた、という化学反応です。

さてここで「活性酸素」のお話を持ってきましょう。

活性酸素はフリーラジカルのひとつ

フリーラジカルは色々ありますが、そのひとつこそが「活性酸素」です。よく「フリーラジカル=活性酸素」という表記を目にすることがありますが、厳密には誤りですね(さして大きな問題ではないとは思いますが)

活性酸素にも色々あり、安定性のある過酸化水素などフリーラジカルではないものもありますが、ここではともかくフリーラジカルのひとつであると抑えておいていただけたらと思います。

つまりは、活性酸素が肌で発生したら、そこに酸化をもたらすわけです。活性酸素は特に強引に相手から電子を奪い取ります。しかも連鎖反応します。もしこれが人間であれば、極悪非道だと言えるかもしれませんね。

しかし一方で、体内に侵入した悪い菌や有害なものから細胞を守ってくれるという効果もあるので、一概に悪者だと決めつけるのは良くないかもしれませんね。

肌での活性酸素の発生

活性酸素が肌で発生する原因としての最たるものは、紫外線です。紫外線を浴びると、肌の内部で活性酸素が生成されます。

発生する理由と悪影響

では、なぜ紫外線を浴びると活性酸素が発生してしまうのでしょう?

それは、有害な紫外線から細胞を守るためです。酸素が肌内部でフリーラジカルと化すことで活性酸素となります。つまり活性酸素は、自分の体がバリアのために自ら作り出した物質といえます。

でも、紫外線を過剰に浴びると活性酸素が増えすぎ、体を酸化させてしまいます。しかも連鎖反応するので、一度酸化が始まると止めるのは大変です。これがいわゆる「光老化」というものです。肌のコラーゲンやエラスチンが酸化し、シワ、たるみなどをもたらします。

また、皮脂も酸化しますので、くすみや黒ずみの原因となったり、ニキビ発生の遠因となったりもします。

ちなみに、その活性酸素から細胞を守るために作られるのが、かの有名な「メラニン」。シミの原因ですね。この詳しいお話は、ここでは割愛したいと思います。

活性酸素発生の原因は、紫外線だけにとどまりません。ストレス、不摂生、大気中の汚染物質なども有害なものですから、活性酸素の発生につながります。

あなたはもう逃げられない?!

人間は誰しも酸化し老化します。歳を重ねた人の顔を見て分かるように、赤ちゃんのようなピチピチの肌になっている人はいません。もしいたら・・・それは人間ではないかもしれませんね。

陰はすぐ背後に!もう逃げられない

そもそも、紫外線は嫌でも浴びます。ストレスだって感じます。完璧な食生活なんて送れません。空気も排気ガスなどで汚いです。この世は荒んでいます、色んな意味で。

つまり、誰もが、活性酸素の陰から逃げることはできない、と言えましょう。どんなに頑張って逃げても、活性酸素の陰はどこまも追いかけてきます。

でも怯む必要はありません。先述のように、活性酸素は細胞を守ってくれるものですから。そこは陽の部分です。認めてあげましょう。

ポイントとなるのは、陰の部分とどう闘うかです。完勝することはできませんが、なるべく活性酸素のやりたい放題にはさせず、うまく付き合っていく方法を考えなければなりません。

必要な対策

活性酸素の発生を少しでも抑えるためには、以下の対策を講じることが大切です。

  • 紫外線対策
  • 正しいスキンケア(クレンジング・洗顔、保湿など)
  • 栄養バランスの良い食事
  • 質の高い睡眠
  • 定期的なストレスの解消

ごくごく当たり前なことばかりですが、これらをいかにコンスタントに続けていくかがカギとなります。

そして、生きる喜びを感じ、色々なことに精力的に取り組みましょう!ヤル気、精力、元気といったポジティヴなエネルギーは、身をも心をもフレッシュにさせてくれます。老化しないといえばウソですが、老化しない “つもり” で過ごしていきたいものですね。