化粧品によるかぶれ

新しい化粧品を使い始めたとき、あるいは、これまで同じ化粧品を使い続けてきたときでも、ある日突然にかぶれや肌荒れを起してしまうことがあります。

では、それはなぜなのでしょうか。

もちろんですが、その答えはひとつに絞ることはできません。今回は、かぶれなどが生じたときの対処法をはじめ、生じてしまった原因やケースについてお話ししていきたいと思います。

「こんな症状が出たら」の対処法

ともかく、かぶれや肌荒れなど、普段なかなか生じえない症状が出てきたら、即座に化粧品の使用を中止することが大切です。いや、大切というより鉄則といいましょうか。

症状例

症状には次のようなものがあります。

  • 掻きたくなるほどのかゆみ
  • 皮膚のめくれ
  • ヒリヒリ・ピリピリとした痛み
  • 炎症(化粧品使用後などだけに現れる赤みなど)や腫れ
  • ほか、「これは普通じゃないだろう」と思われる状態になったとき

以上の場合は、使っている化粧品を即座に使用中止しましょう。

使用中止後、早めに皮膚科へ

使用を中止してからは、念のため早めに皮膚科等の医療機関を受診するようにしましょう。

かぶれやかゆみ向けの常備薬を使うという手もありますが、素人判断では症状が悪化しかねないので、できるだけ医療機関に頼ったほうが安心・安全ですね。

症状がごく軽いとき

「ちょっと様子を見よう」という程度のかぶれ・肌荒れである場合もありますよね。この場合、実に多くの方があまり皮膚科にかかったりはしないかと思います。

たしかに、放置しておいても自然に治癒することがあります。でも、原因がはっきりせず、治癒の方向性も分からないうちは、やはりできるだけ皮膚科を受診するのがベターでしょう。

なぜかぶれた?原因を考えよう

かぶれたからには、何かしらの原因というものがあるはずです。何も原因なくしてかぶれたりすることはありません。

新しい化粧品に替えた途端にかぶれた場合

これまで使っていた化粧品では問題なかったが新しいのにしてからかぶれた、という場合は、次の原因が考えられるでしょう。

  • その新しい化粧品そのものが肌に合わなかった
  • 他のかぶれ要因と新しい化粧品の使用が重なった

たいていの場合は前者かと思います。その新しい化粧品に、肌に合わない成分アレルギー成分など)が入っていたり、人によって肌に刺激になる成分(アルコールなど)が入っていた可能性があります。

例えば、頬を中心にかぶれた場合は、化粧水に原因があるかもしれませんし、目の周りだけがやけに腫れぼったくなった場合は、アイライナーやアイシャドウなどに原因があるかもしれません。

ただ、偶然、他の要因が重なっていることもあります。他の要因とは、季節の変わり目などで体調が急激に不安定になった場合や、ストレスが溜まっている場合、その他食べ物や外的異物などによるアレルギーが生じている場合などです。

新しい化粧品に替えたくなるときは、ストレスや悩みが生じ、気分転換や悩み解決をしたくなったりするのが動機となることもあるでしょう。何かしらの動機があってアクションがあるはずです。そこにこそ肌を荒らす原因が潜んでいる、ということも無いとはいえないのではないでしょうか。

同じ化粧品を使ってきたのにかぶれた場合

これまでと同じ化粧品を同じように使ってきたのにもかかわらず、かぶれたり荒れたりする場合もあります。この場合、次のような原因が考えられるでしょう。

  • 体調の不安定化、ホルモンバランスの影響などによる肌の弱化
  • 実はその化粧品が完全には合っていなかった

たいていの場合は、前者が該当するのではないかと思います。これまで問題なく使えていたのですから、化粧品そのものが直接的な原因となっていることは考えられにくいのではないでしょうか。

季節の変わり目の体調の変化、ストレス、そしてホルモンバランスの影響などがあると、肌の状態も不安定になったり、敏感肌になったりします。このときは、紫外線や外的異物の刺激にも過敏になっているかもしれません。

ただ、その “外的異物” というものが、今まで使ってきた化粧品に含まれている成分であったという可能性もありえます。健康万全だったころは影響がなかったものの、体調の変化で偶然影響が出てしまった、というケースも考えられます。

この話は考えてもキリがないでしょう。100%影響のないものなんてこの世には無いと思いますので、上記のケースも、いわば “仕方がない” ことかなと思いますね。でも症状が酷い場合は、それこそ何か問題(疾患など)があるといけないので、早めに医療機関にかかりましょう。

ほかの原因

ほかにも、化粧品が古くなって変質・悪質化していたり、美容器具やアイテムに雑菌が繁殖していたりして、それらが肌を荒らした可能性も否定できません。

化粧品は、開封後はなるべく早めに使い切りましょう。開封していなくても、3年あるいは記載されている使用期限)を超えて保存してきた化粧品は、絶対に使わないようにしましょう。

美容器具やアイテムも、定期的に手入れや交換を行ったり、物によっては毎日きちんと清潔にしておくなど、衛生管理もしっかりと行いたいところですね。

化粧品はどう使ったら良いか

使用を中止した化粧品は、念のため使わないようにしたいところです。特に新しい化粧品に替えてからかぶれが生じたものの場合は、使わないのが無難ですね。

まずは治療に専念することです。医師の話に耳を傾け、化粧品をどう使ったら良いかアドバイスを仰ぎましょう。

もし「OK」と言われたら、なるべく肌に優しい化粧品(敏感肌向けタイプなど)を使うようにしましょう。それでも完全にかぶれが生じないとは豪語できませんが、最良の策ではあると思います。当該化粧品の例は、記事「赤みを生じやすい敏感肌に優しい化粧水のおすすめ」でご紹介しております。

そして、新しく化粧品を使うときは、サンプル品やトライアル品を使い、腕の日の当たらない柔らかい部分でパッチテストを行ってみると良いでしょう。

ほか、これを機に、化粧品や美容器具・アイテムの衛生状態についても見直してみましょう。

102種類の旧表示指定成分 + 香料について

化粧品には「表示指定成分」というものを記載することが法律で決められていましたが、2001年4月から全成分表示となり、それらの成分は記載に埋もれてしまうことになりました。

今は、かつて「表示指定成分」であったものを「旧表示指定成分」と呼んでいます。102種類がありますが、香料を加えて103種類と数えられることもあります。

旧表示指定成分は、アレルギー症状を生じさせうる成分、刺激・負担を与えうる成分として、厚生労働省が定めたものです。

あくまで、“定められたもの” であり、定められなかったものにも、そういった懸念のある成分は存在するでしょうから、注意が必要です。逆に、旧表示指定成分だからといって、必ずしも肌に悪いという毒物というわけではありません。実際、問題ないことも多いです。

では最後に、旧表示指定成分の一部を あいうえお順でご紹介して、今回の記事を締めくくりたいと思います。

イソプロピルメチルフェノール、液状ラノリン、エデト酸及びその塩類、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化リゾチーム、オキシベンゾン、グアイアズレン、香料、酢酸ラノリン、サリチル酸及びその塩類、ジエタノールアミン、ショウキョウチンキ、ステアリルアルコール、セタノール、セトステアリルアルコール、天然ゴムラテックス、トウガラシチンキ、トラガント、ニコチン酸ベンジル、パラアミノ安息香酸エステル、パラオキシ安息香酸エステル、ブチルヒドロキシアニソール、ベンジルアルコール、ポリエチレングリコール(平均分子量600以下)、ホルモン、ラウリル硫酸塩類、ラノリン ほか (全103種)