ポリフェノールの肌への効果

「ポリフェノール」という言葉をよく聞きませんか。詳しくは分からないけど体に良さそう・・・そんなイメージを抱いている方は多いと思います。

そうです。そのイメージどおり、ポリフェノールは大変体に良いとされている成分。体に良いということは、もちろん肌にも良いというわけです。

とはいえ、ポリフェノールにも多くの種類がありますし、疑わしい点も・・・。ここでは、代表的な種類を挙げて、一個ずつ、肌や体への効果についてお伝えしていきたいと思います。ぜひ参考になさってみてくださいね。

代表的な種類と効果

では早速、ポリフェノールの代表的な種類を挙げていきたいと思います。あなたが一度は耳にした(目にした)ことのある名前もあるかもしれませんよ。

  • フラボノイド
  • フェノール酸

以上の2種類です。いかがでしょうか。

「あれ?カテキンが入ってないけど、どっかのサイトでポリフェノールって書いてあったけど?」と思った方もいらっしゃるでしょうが、そんな慌てなさんな♪ 今から解説を進めていきます。

「フラボノイド」系

名前からしてなじみ深そうな「フラボノイド」系。主に以下の種類があります。

  • イソフラボン
  • ルチン
  • カテキン
  • アントシアニン
  • プロアントシアニジン
  • レスベラトロール

有名なポリフェノールの名前が多いですね。では、ひとつずつ説明していきましょう。

イソフラボン

女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)と同じようなはたらきをするポリフェノールだと言われています。エストロゲンは、血管や骨の健康を維持したり、肌にツヤを与えて調子を良くしたりしますが、イソフラボンを摂取することによってそれを叶えられるわけです。

ただ、過剰摂取をしてしまうと、ホルモンバランスを崩したり子宮の病気を発してしまうとも言われているので、注意が必要です。

大豆、大豆を加工した食品(豆腐、納豆、豆乳など)に多く含まれています。

ルチン

これはあまり聞いたことのない人も多いと思います。血行改善、毛細血管の強化、抗酸化作用などの効能・効果があると言われることがありますが、まだまだ証明に乏しい状況であるようです。

ダッタンソバ、ソバに多く含まれています。かつてはビタミンPと呼ばれていましたが、ビタミンではないことが分かっています。

カテキン

高血圧を予防、血中のコレステロール値の低下、癌予防、虫歯予防などが注目されているポリフェノールだとよく言われています。抗酸化作用(体の老化に対抗する力)があるので、肌の調子を保つ上でも効果があると言えましょう。

過剰摂取については、海外でその影響(肝臓障害)が報告されているようです。日本ではまだ無いようですが、念のため気を付けたほうが良いでしょう。

抹茶、緑茶、ワイン、柿などに多く含まれています。

※ よく同じような意味で「タンニン」という言葉が使われますが、タンニンは植物由来の水溶性化合物の総称であり、その一種にカテキンがあります。

アントシアニン

ずばり紫色の成分です。そのため着色料として使われてきました。抗酸化作用があり、眼精疲労の改善や目の調子を整えたりすることが注目されているポリフェノールです。ただ、科学的にはまだまだ解明途上にあるようで、過信は禁物でしょう。

目ばかりが注目されるポリフェノールですが、抗酸化作用を持つとなれば、肌の状態も維持にも貢献してくれます。

ブルーベリー、サツマイモ、ブドウの皮などに多く含まれています。

プロアントシアニジン

正確にはアントシアニジンの前駆体で、「ポリフェノールの王様」と呼ばれています。

非常に強い抗酸化力を持つと言われています。目の健康維持、血管強化、活性酸素の除去などが頼もしいとされ、肌のくすみやシミの予防やハリアップにも恩恵をもたらしてくれるといえるでしょう。「飲む化粧品」とも呼ばれることもあるようです。

ブドウの種子に多く含まれています。でも種子はやっぱり種にすぎないので、サプリメントでの摂取が簡単そうですね。とはいえ、それはそれで抵抗感もありますが。

覚える際は、「ポリフェノールの王様」よりも、「ポリフェノールのプロ!」としたほうが良いかもしれませんね。“プロ” アントシアニジンですから(本来の意味は違います)

※ なお、プロアントシアニジンもタンニンの一種です。

レスベラトロール

血管拡張作用や動脈硬化の予防、脳の血流増加、乳がんや肺がんの予防などが期待されている、スチルベノイドポリフェノールです。さらに、長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)と関連性があるとされており、長寿の秘密を解くカギとしても期待されているようです。

あまり聞いたことのないポリフェノールですが、今後の研究が気になります。

赤ブドウの皮や赤ワインなどに多く含まれています。ただ、ワインの飲みすぎには要注意ですね。アルコール飲料ですから。

「フェノール酸」系

もうひとつのカテゴリは、「フェノール酸」系です。

ここでは、以下の種類を挙げましょう。

  • クルクミン
  • エラグ酸
  • リグナン

では一個ずつ説明していきます。

クルクミン

黄色のポリフェノール化合物で、抗酸化作用があり、肌に良いだの肝臓に良いだのがん予防に良いだの色々言われていますが、あくまで一説であり、まだまだ研究の余地があるようです。

ウコン(ターメリック)に多く含まれていますが、秋ウコンには特に多いです。でも、秋ウコンの根茎の過剰摂取には一応注意が必要です。肝臓障害も懸念されているらしいですから。

秋ウコンが使われている料理としては、上にも書いたカレーが挙げられます(スパイスとして使われますね)。ほか、たくあんの着色にも使われているそうですね。まあ、きちんとしたカレーならスパイスがきいて体に良いので、食べすぎなければ良いと思います。

エラグ酸

抗酸化作用や抗がん作用があると言われています。シミの原因であるメラニンを発生させるチロシナーゼという酵素の働きを妨害してシミ・くすみを予防したり、肌荒れを防いでくれたりもするとのことで、今注目されている天然ポリフェノールのひとつです。

イチゴ、ラズベリー、ザクロなどのベリー系に多く含まれています。

リグナン

抗酸化作用を持ち、血中コレステロールや高血圧を抑制や、肝臓の健康や免疫増強にも一役買っていると言われています。有名な成分としてはセサミンがあります。聞いたことはございませんか?

セサミンといえばゴマ。そう、ざっくり言えば、リグナンはゴマに多く含まれているということになります。

どう意識して摂取すれば良いのだろうか

以上のように、ポリフェノールと一口に言っても多くの種類があることが分かりました。

また、「抗酸化作用」という効能が目立ちましたが、種類それぞれで微妙に効能・効果が異なりますし、科学的裏付けが乏しかったり、過剰摂取が懸念されたりしているものもあります。

仮に全てが体や肌に良い効果をもたらすと仮定しても、やはりどれかひとつをこだわって摂取するのは、ちょっと偏屈な気がします。食べ合わせも大事であるはずですし、バランスも重要でしょう。

さらには、今回はポリフェノールだけを挙げましたが、食べ物には、ビタミンやミネラル、タンパク質、炭水化物、脂質・・・といった具合で、あらゆる栄養・成分が入っているので、あまり偏った食事はしたくないものです。

肌のためだけでなく、体の健康のことを考えたら、なるべく好き嫌いせず、あらゆる食べ物をバランス良く食べたほうが良いかなと思います。サプリメントで不足分を補うという方法もありますが、一応専門家(栄養士・管理栄養士や医師等)のアドバイスを仰いだほうが安心かもしれませんね。