スマホで老け顔

今や生活に欠かせないスマートフォン(以下スマホ)。時代の流れに乗り、あらゆる人とコミュニケーションをとっていくために、わざわざガラケーから買い替えたという人も多いのではないでしょうか。

スマホでは色々な機能が使え、大変便利。パソコンに引けを取らないばかりか、現代の中高生たちにとっては、むしろスマホのほうが使い勝手が良いとされている、という話もたまに聞きます。

ところが、スマホによる悪影響の話も無視できません。昨今、交通事故の原因やSNS中毒などが取り沙汰されていますね。しかしこの記事では、主に顔の美容の見地からお話を進めていこうと思います。

スマホをいじってばかりいると…

電車の中でまわりを見渡してみると、実に多くの人がうつむいてスマホをいじっています。バスに乗っているときでも、並走している車の運転手がスマホを触りながら運転しているのを、高み(座席)から見物したことがあります(笑)

危険行為はいけませんが、必要なときに必要な分だけいじるのは、まあ当然のことです。でも、必要以上に触っている人も多いように思います。いいねやコメントが付くのを期待して、何度もSNSを覗きに行ってはいませんか?

心の疲労による老化と、その原因

少し前、「SNS疲れ」という言葉が生まれました。社会的欲求や承認欲求を満たすべくSNSを利用するがために、プライベートのときまで常に心に緊張・不安が生じ、精神的に疲労してしまう状態のことです。これが原因でSNSをやめる人もいるようです。

SNS疲れの影響は、実は顔にも現れます。心がキュッと小さくなったとき、知らず知らずのうちに眉間にシワが寄ったり、口をへの字になったりします。また、心のストレスは、体の健康度を低下させる大きな原因でもあります。病は気からというように、精神的な疲れは肌荒れをも招きやすくします

これは、なにもSNSに限ったお話ではありません。どこかのサイトや掲示板での交流においても起こりうるでしょう。そもそも、文字だけのやり取りだと、あらぬ誤解が生じたりネガティブに捉えたりすることも少なくありません。相手の顔が見えないことが、往々にしてストレスになるのです。

体の疲労による老化と、その原因

そして、スマホによる疲労は、心だけに現れるわけではありません。同じ姿勢を続けることや、顔をうつむかせることなどにより、体のゆがみや運動不足にも陥りやすくなります。

最近見かけた言葉に、「鶏首」というものがあります。ニワトリの首にような状態のことを指し、要は首が前に行ってしまっていることをいうようです。背中が曲がったり、首が肩に入り込んだ感じの姿勢になっている人も見かけますよね。

ほかにも、肩にハンガーが入っているみたいに高く張った感じになっている人もいて(私はこのタイプかもしれません)、そういう人を見るたび「こりゃ肩こり頭こりがひどいだろうな~」と思ったりします。

スマホを長時間いじっていると、そのように姿勢が悪くなりがちです。筋肉は、使わないと硬くなってきます。肩も背中も首も顔もです。そして血行が悪くなり、顔色が悪くなったり、肌の状態が悪くなったりします

ところで、「表情ジワ」というものがありますよね。シワは、乾燥によるものや、加齢による自然な老化で生じるもの、紫外線などの影響で作られるものなどがありますが、表情ジワは、表情筋が硬くなることで生じます

こんな影響も!?

スマホの影響は、想像以上に大きいものです。

スマホの画面を改めて見てみましょう。ガラケーより少し大きくなったとはいえ、文字の大きさは実に細かい物です。限られた枠内でだけしか眼球を動かさないと、目の疲れも大きく、首なども動かさなくなって筋肉が硬くなります

また、スマホの画面からはブルーライトが放出されています。ブルーライトとは、光の成分として含まれる青色光のことで、眼精疲労や覚醒の原因と言われています。つまり、目が疲れるばかりでなく、睡眠の質の低下にもつながるのです。

睡眠の質が低下すれば、体や心の疲労も抜けにくく、ストレスが溜まる原因となったり、それによる体調の悪化や肌荒れの原因にもなります。

ブルーライトは、スマホだけではなく、光を有する多くの電化製品から放出されています。

スマホと同様に、本を読むことも姿勢の悪化につながると言われています。たしかに、形態としては似たり寄ったりですよね。しかし、本は光を放たず、また、若干視点の範囲も広くなります。

さらには、スマホからはマイクロ波という電磁波も放出されています。電子レンジで使われる電磁波と同じタイプのものです。マイクロ波は、白内障や皮膚炎などの原因のひとつです。

日本では一応周波数の基準が定められているので直接的な影響は少ないと思いますが、スマホは通信を積極的に行う機器ですから、「身体に良いものではない」ということはきちんと認識しておいたほうが身のためかもしれません。

スマホ老化から脱却するための対策

スマホを手放すことができれば、それが一番手っ取り早いかもしれません。でも。そんなことなんて普通はできませんよね。ガラケー(フィーチャーフォン)に替えればいいかといったら、ガラケーでもほぼ同じこと。解決はしません。

そのため、スマホを手放さない前提で対策を考えていきましょう。

いじる時間を極力減らす

余計な使用を行っているのであれば、それを禁じましょう。

一度、スマホを使ってやっていることをリストアップしてみて、その中で「これは やりたいorやる必要がある」と思うものにチェックを付してみると良いでしょう。

チェックが付かなかったもの以外のリストは、極力やらない方向で決め、たまに息抜きでやる程度にとどめておくようにしましょう。

継続して使わない

仕事でどうしても使わなければならない場合は仕方がないですが、できることなら、一回に使う時間を短くするように努めてみましょう。

あまり長い時間使っていると、筋肉が硬くなり、こりの原因となってしまいます。

どうしても長く使わなければならないときは、休憩をとったり、体操をして体をリラックスさせてあげるようにしましょう。

姿勢良く使う

スマホを操作するときに顔をうつむかせてしまうと、先ほどお伝えした鶏首などになってしまうおそれがあります。一度、スマホを触っているときに自分の姿勢の癖を把握してみると良いでしょう。

もし「やべ!姿勢悪ぃわ~」と思ったら、なるべくスマホを少し高く持ち、顔がうつむかないよう、また首が前にいかないように注意しましょう。なお、電車内などでは、片脚に重心をかけて壁に寄りかかっているスマホをいじっている人も見かけますが、姿勢の悪化につながるので気を付けてくださいね。

睡眠前は使わない

先ほど、ブルーライトは睡眠を妨害するといったお話をしました。そのため、睡眠前は極力スマホを使わないように努力してみましょう。

どうしても、夜はナイーブな気持ちになり、色々といじってしまうかと思います。けれども、それで睡眠の質が低下してしまったら、余計にリフレッシュできず、翌日も気持ちが重くなってしまいます。

睡眠前の2,3時間は使わないようにするか、どうしても使うことがあるなら、必要事項を素早く終わらせるか、画面を暗くしたりブルーライトを減らしたりする作戦に出ましょう。

なお、iPhoneの場合、iOS 9.3より「Night Shift」というモードが搭載されました。スマホを使わないことに比べたら遥かに効果は小さいと思いますが、このモードを利用するかしないかでいえば、したほうが断然良いでしょう。光量を減らすこともお忘れなく。

インターネット外に趣味を持つ

ながら作業的にインターネットを渡り歩いてしまう癖のある方は、もっと外に目を向けてみてはいかがでしょうか。おそらく、心のどこかで満足していないからこそ、インターネットで満たされようとしてしまっているのかもしれません。

インターネットの外に趣味を持ち、没頭してみましょう。何か少しでも興味があるものはないですか。

まずは、スマホから目を離してみるように努めてみましょう。

体や、目・表情筋の体操を行う

日頃からスマホをいじることの多い方やデスクワークの多い方は、休憩がてら体操をしてみてはいかがでしょうか。

特に、「ここが硬いなあ」と思われるところを、ゆっくり、深呼吸をしながらストレッチやマッサージをしてみましょう。目の奥など、けっこう来ているかもしれませんよ。眼球をグルグルとなめらかに回してみましょう。

また、表情ジワの対策としては、表情筋の体操がおすすめです。表情豊かに歌ったり、笑ったり、人と愉しくおしゃべりしたりするのも、表情筋の緊張をほぐすのに効果的です。

スマホ老化は、化粧品では解決できない

スマホのいじりすぎによる顔の老化は、化粧品が介入する余地のないテーマです。つまり、化粧品でその老化を解決することは、まずもって不可能です。なぜなら、化粧品はあくまで保湿、見た目の美化を行うだけで、根本的な対策はできないからです。

もちろん、肌の乾燥や肌荒れを防いだりする上では、基礎化粧品は欠かせません。紫外線対策には日焼け止めを塗る必要があり、くすみ隠しやシワ隠しのためや、美しく魅せるためにはメイクアップ化粧品が頼りになります。

しかし、スマホによる老化の原因に “直接的に” 対策を施すことで、効率良く肌のすこやかさを保てるように思います。その対策をせずしてスキンケアを頑張っても、結局イタチごっこのようになってしまうだけです。

今回は、スマホを生贄にしてお話を進めてきましたが、ゲーム、パソコンやテレビなども、長時間凝視したりするのは良くありません。積極的に体を動かし、よくしゃべりよく笑い、精力的な毎日を過ごすようにしていきましょう!