ストレスと肌荒れ

誰しも好きでストレスを抱えているわけではありません。でも、ストレスは溜まります。

今の日本はストレス社会と言われています。朝に電車に乗ってみると分かりますが、異様なほどの重たい空気。いくらその日ウキウキした気分で電車に乗っても、あの空気に入ると自分までイライラしてしまいますね。

イライラは伝播します。そして体に悪いです。体に悪いということは、病気の元。健康や美容を害します。肌が荒れます。

では、そんなストレスによる肌荒れが現れたときは、いったいどういうスキンケアをしたら良いのでしょうか?

ストレスによって体にどんな変化が起きるのか?

ではまず、基本的なお話として、ストレスによって体にどんな変化が起きるのかをお伝えしていきたいと思います。

ホメオスタシス(生体恒常性)に変化

ストレスが加わることで、人間はヤル気を出したり緊張したり、はたまた心を病んだり逆に元気が出たりもします。要は、ストレスがかかったからといって、必ずしも負の影響だけを受けるわけではありません。

ストレスがかかると、まず「ホメオスタシス(生体恒常性)」に変化が現れます

ホメオスタシス = まわりの環境が変わっても、その環境に合わせて体温や血圧、血糖値などをうまく調節し、体の状態を一定に保とうとする働きのこと。これがあるお蔭で、気候が変わっても私たちは生きていられる。 

体の自律神経や内分泌系の働きと密接にかかわっており、ホメオスタシスに変化が現れるということは、つまり自律神経のバランスの乱れや内分泌系の働きの乱れにつながるおそれがあるということです。

過剰なストレスはあらゆる病気・不調の元

具体的にどうなるのかというと、アドレナリンの分泌が増えて心拍数や血圧値も増えます。また一方で、コルチゾールなどの副腎皮質ホルモンの分泌が増えて血糖値が上昇したりもします。

程良いストレスは、ちょうど良い緊張感を生んで快活な気分になりますが、過剰なストレスは、ホメオスタシスの大きな乱れによって以下の症状をもたらすことがあります。

頭痛、高血圧、気管支喘息、心臓病、脳卒中、胃潰瘍、下痢、便秘、不眠症、鬱病、糖尿病、過剰な発汗、月経不順、代謝の乱れ、皮脂の過剰分泌、ターンオーバーの乱れ …etc. 

まあ、挙げようとすればキリがないですね(^^;)

というわけで、過剰なストレスは健康や美容を阻害し、あらゆる病気・不調を引き起こすのです。

ストレスと肌の不調の関係

上に挙げた症状例を見ていただいて分かったと思いますが、肌の不調も例外ではありません。

皮脂の分泌機能が狂い、皮脂量が増えれば毛穴が詰まりやすくなります。また、免疫力が低下して菌に対する抵抗力が落ちてしまうと、ニキビの原因であるアクネ菌にもやられやすくなります

それだけではありません。免疫低下によって敏感肌になれば、知覚過敏や接触性皮膚炎(花粉やホコリ・チリなどの接触による皮膚炎)によって赤みを帯びた顔になる場合もあります。代謝が乱れれば、肌のターンオーバーに狂いが生じると、肌のキメが粗くなります

どんなトラブルが生じるかは、ストレスの質や強弱、そして体質によっても変わってくるかと思いますが、いずれにせよ、過剰なストレスによって肌に何らかの変調が生じることはよくあることで、何ら不思議なことではありません。

ストレス肌荒れのための対策・スキンケア

では、お待たせいたしました。ここで、ストレスによる肌荒れに施すべきスキンケアについて、私なりの考えでお伝えしていこうと思います。

以下は、私が重要だと思う順に並べた、セルフ対策・セルフスキンケアです。

  • ともかくストレッサーを特定してぶち壊す
  • ストレスを回避、あるいは解消する
  • 睡眠を十分にとり、規則正しい生活を心がける
  • 肌に水分をたっぷり与え、しっかりバリアする
  • 刺激性の少ない化粧品を使う
  • メイクは必要最小限にする

では、ひとつずつ簡単に説明していきましょう。

ともかくストレッサーを特定してぶち壊す

何はともあれ、これが一番です。

ストレッサーとは、あなたにストレスを与えている元凶のことを指します。それが何かを特定して、ぶち壊せるならぶち壊しましょう。

もし、めちゃくちゃ性格の悪い嫌みったらしい上司がいるとします。このときのストレッサーは、あなたに対する上司の暴言や皮肉、そして非人間的な行動かもしれません。

あなたは、そういったストレッサーをぶち壊すべきなのです。「どうやって壊すの?」と思うかもしれませんが、暴言であれば、それを打ち負かす内容で言い返すわけです。本人をぎゃふんと言わせるスキルの会得に努めましょう。

暴言や非人間的行動が減る、つまりストレッサーが減ればしめたものです。これぞ、「ストレッサーをぶち壊した」ということになります。

が、そんなことができればすでにやっていますよね。なので、現実的な方法としては次の項目になるかと思います。

ストレスを回避、あるいは解消する

ストレッサーは、あなたのまわりにも私のまわりにも、数えきれないほど存在しています。全てぶち壊せるならそれが一番ですが、それは夢のまた夢ですよね。

そのため、最も現実的なのは、ストレッサーがあっても、ストレスが溜まらないように何らかの工夫するという対策です。つまり、ストレスが溜まるのを回避し、もし溜まったら少しずつ解消していくということです。

「そんなこと分かってるわ!」と言われそうですが、とても大切なことです。ストレスによる肌荒れを改善していくためには、スキンケアそのものに力を注ぐよりもストレス回避・解消に努めなければ本末転倒なのです。

肉体的なストレスの場合は、まずはしっかり休養と睡眠をとることが大切です。精神的なストレスの場合は、趣味に打ち込んだり、愚痴ノートなるものに不満をぶちまけたりして爽快感を得ましょう。

なお、手に負えないストレスを感じている場合は、カウンセラーや心療内科医・精神科医に会って話を聴いてもらうだけでも、何か進展があるかもしれません。

睡眠を十分にとり、規則正しい生活を心がける

健康の基本は、十分な睡眠や規則正しい生活です。不眠や生活の乱れが続くと、自律神経のはたらきが乱れやすくなり、あらゆる不調が生じるようになります。

体の不調は心の不調、心の不調は体の不調です。

夜勤があったり仕事に追われていたりすると、なかなか規則正しい生活は送れないかもしれません。でも、できる限り「あともうひとつ、あともうひとつ・・・」と、少しでも多く生活改善をしていけたらいいですよね。

肌に水分をたっぷり与え、しっかりバリアする

ストレスによって肌が荒れているときは、肌は弱っている状態です。外からの刺激に負けやすい敏感肌のような状態になっていることもあるでしょうから、とにかく、肌をいたわり抜くことに注力します。

まず基本は洗顔。余分な皮脂などを洗い流して肌を清浄な状態にしたら、なるべく間を置かずにすぐに化粧水で水分をたっぷり与えてみましょう。そして、忘れずに油分でしっかり蓋をします。

まあ、これはスキンケアの基本形ですね。特にエイジング世代ともなれば、ストレスの肌への影響は大きくなるので、基本形を抜かりなく行っていくようにすれば良いでしょう。

なお、ポッツリとできてしまったストレス性ニキビについては、なるだけ触らないようにし、自然治癒を待ちます。気になる場合は皮膚科にかかって治療してもらうのが良いと思いますね。

刺激性の少ない化粧品を使う

上にも書いたように、肌は弱った状態になっています。そのため、なるべく刺激の少ない化粧品敏感肌向けの化粧品やノンアルコールの化粧品を使ったほうが安心です。ニキビができてしまったときも、そのほうが痛くないですしね。

あくまで私が「いいな」と思った基礎化粧品ですが、《アヤナス》というものがあります。肌荒れになっていないときにも良い相棒になってくれるかもしれません。しっとり系で、心を癒すようなほのかな香りが特徴的です。

《アヤナス》の公式サイト
【肌荒れ訴求】アヤナストライアルセット

なお、日焼け止めについては、なるべくSPF・PAの高くないものを使うと良いでしょう。だいたい25前後・++あたりがオススメかなと思います。屋外スポーツをするときや屋外で長い時間活動するときは、できる限り直射日光を避け、日陰にいるのが吉かもしれませんね。

メイクは必要最小限にする

メイクも肌に刺激になります。濃いメイクだと、クレンジングの際に念入りにオフする必要が出てきますから、その影響で余計に肌が荒れてしまったりします。

ノーメイクはなかなか勇気がいりますので、「なるべく軽いメイク・落としやすいメイク」というのを心がけたほうが良いですね。ウォータープルーフファンデなどは落ちにくいので、控えたほうが良いかなと個人的には思います。

異常なほどの肌荒れの場合

以上では、ストレスによる肌荒れのケースを想定し、セルフの対策・スキンケアについてお伝えしてきました。

しかし、どうしてもお医者さんの力を借りずにはいられないこともあります。それは、異常なほど肌が荒れてしまっている場合や、ニキビが凄まじく気になる場合です。

単にストレスによる一時的なものであれば良いのですが、中には、知らず知らずのうちに体の病気が進行していて、それが肌に表れているということも無きにしも非ずだと思います。

必要以上に神経質になるのも体には良くないですが、肌荒れ状態が長引いたり、あまりにも気になったりする場合は、ためらわずに皮膚科や内科、心療内科等にかかってみると良いかもしれませんね。