水分と油分のバランス

空気が乾燥するときはもちろんですが、乾燥肌・肌荒れになってしまう原因は、それだけではありません。

今回の記事のタイトルにも書いたように、肌の「水分」と「油分」のバランスが崩れてしまうことによっても、肌が乾燥したり荒れてしまったりします。

まあ、その原因にも空気乾燥などがあるわけですが、それを言い出すと「鶏が先か、卵が先か」の理屈になってしまいますね(笑)

でも実は、ほかにも原因があるんです!・・・後ほどお伝えしますね。

今回は、とにかく「水分」と「油分」に着目してお話を進めていき、水分と油分をバランス良く保つためのケア方法についても一緒に述べていきたいと思います。

肌にある「水分」と「油分」

今この場で、自分の肌を触りながら、表面内部を想像してみてください。

さて、どうなっていると思いますか?

まず表面はどうでしょう?

・・・え?カサカサしてますか?・・・それは乾燥しているからですね。
・・・え?ザラザラですか?・・・それはキメが粗くなっていたり、ターンオーバーが乱れているからかもしれません。

そして内部は・・・、

・・・正直、触っただけではよく分からないですね。

でも、(すでに知っている方もいらっしゃるかもしれませんが)肌内部の最も上の層である「角質層(角層ともいう)には、「水分」と「油分」があります。水分とは文字通り水分。油分は「セラミド」などの細胞間脂質です。また、肌表面には「皮脂膜」というバリア膜があり、これも いわば油分です。

通常、角質層の水分と油分は、サンドイッチやミルフィーユのように、交互にバランス良く層を成しています。これを「ラメラ構造」といいます。ラメラ構造が崩れていない状態こそ、健康的で乾燥にも強い肌と言えます。また、皮脂膜も、外からの刺激から肌をガードしてくれます。

しかし、何らかの原因でラメラ構造が壊れたり、バリア膜が剥がれたり、水分や油分が不足したりすると、肌は乾燥しやすくなります。また、外からのあらゆる刺激にも負けやすくなってしまいます。

その結果、乾燥肌や敏感肌、肌荒れなどといったトラブルが生じるのです。

逆に、水分と油分のバランスが崩れたことによって、皮脂の分泌量が増えすぎてしまうこともあります。この場合は、コメド(角栓)やニキビ、テカリ、化粧崩れが生じやすくなります。

バランスが崩れる主な原因

肌の水分と油分のバランスが崩れてしまう主な原因は、以下のとおりです。

  • 空気乾燥による水分蒸発
  • スキンケアミスによる水分蒸発
  • アレルギー等による肌機能の不安定化
  • 紫外線等によるダメージ
  • 加齢による肌機能の低下
  • ストレスや体調による肌機能の低下

どれも、多くの女性がすでに気にされていることだと思いますが、こう改めて挙げてみると、思いのほか心苦しくなるものですね(^^;)

では、ひとつずつ簡単に説明をつけていきましょう。

空気乾燥による水分蒸発

東京の場合、冬は非常に乾燥します。空気中の水分量が少なくなる(湿度が低くなる)のです。すると、肌の水分は水分量の少ない空中に逃げていきます。そして肌が乾燥します

空気乾燥は、気候的なものだけでなく、エアコンによるものもあります。

肌表面の皮脂膜は、その水分が逃げないようにするための膜でもありますが、それが壊れてしまうと水分は逃げやすくなります。皮脂膜が壊れる原因は、後述の内容でもお伝えしていきますね。

なお、乾燥すると、カサカサになるだけでは終わらないこともあります。肌が自分を守ろうと、皮脂を大量に出してしまうこともあるのです。するとコメドやニキビ、テカリ、化粧崩れにつながります。

スキンケアミスによる水分蒸発

クレンジングや洗顔は大切ですが、やり過ぎたり、やるタイミングを間違えることで肌の水分が逃げていってしまうことがあります。

まず、顔を洗うことで、少なからず皮脂膜が壊れます。皮脂膜が壊れるということは、肌の水分を閉じ込めることができなくなるのです。

でもこれは、肌の衛生状態を良くするためにも必要なケアです。本来、洗顔後にはすぐに皮脂が膜を作るようになっていますが、すぐに保湿ケアで水分補給・バリア形成をすることが、健やかな肌のための秘訣のひとつ。

それから、皮脂が気になるときなど、油取り紙を頻繁に使う人もいると思いますが、こすれて皮脂膜が壊れてしまうこともあるため注意が必要です。

アレルギー等による肌機能の不安定化

花粉や黄砂、チリ・ホコリなどによる接触性皮膚炎や花粉症による肌荒れなどによって、肌の機能が不安定になってしまう敏感肌と化してしまう)ことがあります。多くの場合、微炎症が生じてやや赤みを帯びた感じになりますね。

そうなると、肌の水分と油分のバランスが崩れて乾燥肌が慢性化したり、外からの刺激に負けやすくなったりすることがあります。

ほか、風邪を引いたときも、体の自然な反応で肌に異常を来すことがあります。アレルギーや皮膚炎、風邪・病気などが疑われる場合は、まずはお医者さんにかかるのがベターでしょう。

紫外線等によるダメージ

特に夏場は、日光に含まれる紫外線によるダメージが気になりますね。

地表に降り注ぐ紫外線にはUV-A波とUV-B波がありますが、後者のUV-B波はサンバーン(日焼けによる炎症・赤み)を引き起こし、肌に多大なダメージを与えます。前者のUV-A波は、肌の「真皮」にあるコラーゲンやエラスチンを変性させ、肌の老化を促進させます。

肌が炎症して機能低下にもつながりますし、紫外線だけでなく赤外線も肌の水分蒸発をうながします。日光を浴びることで骨が強くなるビタミンDが生成されるため、浴びないわけにはいきませんが、気を付けたいところですね。

加齢による肌機能の低下

加齢により体は徐々に衰えてきます。これは紛れもない事実であり、避けることのできない現実です。

当然ながら、肌もそう。保水・保湿機能が低下したりゆらいだりして、肌内部の水分や油分のバランスが崩れることがあります。皮脂分泌機能が乱れて、乾燥したり皮脂過多となったり、皮脂膜がうまく形成されなかったりします。

その結果、乾燥肌や敏感肌になりやすく、また乾燥性のニキビができることも度々あります。

加齢による自然な老化は避けることができませんが、無駄な老化はなるべく抑えたいものですね。

ストレスや体調による肌機能の低下

ストレスや疲れが溜まっているときは、自律神経の働きが乱れることで肌に影響が出やすくなります。ストレスと肌荒れは関連性があるわけですね。ストレスが溜まると、キメが粗っぽくなったり、乾燥したり、外からの刺激にも負けやすくなります

また、風邪を引いているときも同様で、免疫反応等によって、肌に微炎症が生じて保湿機能にゆらいでしまうことがあります。さらに、何らかの病気のときにも影響が肌に出ることがありますし、特に皮膚疾患の場合は言うまでもありません。

一方、女性に多いのは、ホルモンバランスの影響で肌の調子に浮き沈みが出ることです。特に黄体期には肌の調子が悪くなりやすく、ここで乾燥肌や乾燥性の脂性肌に陥ったりします。加齢によってさらに肌はゆらぎやすくなるので、念入りなケアが必要となるでしょう。

さあ、バランスを整えていこう!

水分と油分のバランスを整えていく方法というのは、全て挙げようとすると、おそらくキリがないでしょう。言ってしまえば「肌の健康や美容に良いと言われている基本的なケアは全てやろう!」となります。

でもやっぱり、なるべく少ない労力で効率良くケアを進めていきたいものですよね。

そのため今回は、肌の「水分」「油分」のバランスをとるためのケア例を2つばかりお伝えしたいと思います。

「水分」をこまめに摂り、「油分」も欠かさず摂る

肌の水分は、摂取した水分でまかなわれます。内側からしっかりと水を補うことが大切なので、こまめに水分を摂っていきましょう。

水分が不足すると、肌がカサカサになる上、体の各機能も良好な状態を保ちにくくなってきます。酷い場合には熱中症になってしまうように、水分というのは体の健康・美容には絶対に欠かせない物質なのです。

一説では、一日にだいたい2リットルくらいの水分摂取が必要だと言われていますが、年齢や運動量などによって差がありますし、飲むものによっても吸収率が変わってくるので一概には言えません。詳しくは別途調べてみてください。

また、水分のみならず油分の摂取も必要ですね。まあ、あくまで「必要」というだけなので、摂りすぎは禁物でしょう。ビタミンやミネラルとともに、バランス良く摂っていくのが望ましいと言えます。

皮脂はバリアのために大切な分泌物ですが、出すぎると今度はニキビやテカリの原因になります。脂質の摂りすぎには注意しましょう。特に飽和脂肪酸(肉類や乳製品に多い)の摂りすぎは禁物です。糖質も、体内で脂質に変化して皮脂量を増やすので、適量を心がけましょう(でも欠くのは × です)

外から保湿成分を角質層にしっかり補う

肌は、乾燥招くと、カサカサになったり皮脂分泌が過剰になったりする、ということでしたね。

そのため、内部からの保水・保湿とあわせて、外からの保水・保湿が欠かせません。角質層までは化粧水は浸透するので、化粧水でしっかり保湿成分を補っていきましょう。

使うべき化粧品は、人それぞれです。自分の気に入ったもので角質層のすみずみまでしっかりうるおいを与え、そしてクリーム等で表面にバリアを作っていけばOKです。

例えば、水分と油分のバランスに着目した《アルケミー》という化粧品では、クレンジング・洗顔ののち、酵母発酵エキスのうるおい成分の入った化粧水を使ってう保水し、美容液でさらに保湿し、クリームでバシッと決めて、日焼け止めで仕上げとなります。

 《アルケミー》の公式サイト

以上で今回の記事を締めくくりたいと思いますが、正直、やるべきことは多岐にわたります。ただ、あれもこれもやろうとすると面倒ですし、路頭に迷うこともあるでしょう。無理のない範囲で効率良く、やれるところから手をつけていけるといいですね♪