睡眠と肌

「寝る子は育つ」とよく言われますが、大人になっても、これは当てはまるでしょう。

大人になると、たしかに成長はしませんが、細胞は常に新しく生まれ変わっており、その過程を支援してくれるのが、ずばり睡眠です。

今回は、睡眠が美肌づくりに欠かせないというお話をしていこうと思います。でも、「それは分かったけど、どうやって睡眠の質を高めれば良いの?」という悩みについても、私なりの考えを述べていきましょう。

睡眠の「スキンケア」の力

スキンケアといえば、化粧品や美容器具を用いたもののことを指しますが、睡眠では天然のスキンケアを行うことができます。睡眠の質が高いだけで、そうでない場合よりも肌が整いやすくなるのです。

では、それはなぜでしょうか。順に見ていきましょう。

成長ホルモンの分泌が盛んになる

一番大きな要因は、成長ホルモンによる細胞の賦活作用です。

眠り始めてから最初の3時間ほどは深い眠りとなり、成長ホルモンが盛んに分泌されます。このとき、肌を形成する細胞たちが元気になります。栄養もしっかり行き渡り、傷ついた細胞の修復も行われます

そのため、荒れた肌も回復しやすくなり、免疫力も整います。ダイエットや体づくりのためにも、質の高い睡眠は決して欠かせません。体は、その全体が成長ホルモンの影響を受けているのです。

心も安らぎ、ストレスの緩和につながる

質の高い睡眠中は、細胞の賦活だけでなく、脳内の情報の整理も行われます。また、ホルモン分泌機能も整い、自律神経の働きも安定しやすくなります。

それらの結果、嫌なことは忘れ、また、体調や心の調子も整ってストレスを感じにくくなり、心身共に健康的な生活を送ることができるようになるのです。

ストレスは肌荒れやヤル気の低下を招きます。ということは、睡眠でストレスを緩和することで、肌の状態も整いやすくなり、さらには、美への向上心も生まれやすくなるのです。

睡眠のメカニズムは、もっともっと複雑だとは思いますが、ざっと言ってしまえば以上のような感じです。体に良き影響をもたらすので、肌にもその影響が現れるわけです。

よって、美肌づくりのためには、睡眠の質を高く保つことが欠かせません。化粧品だけで頑張っても限界があります。人間の体は、食生活や睡眠生活といった地道な部分こそが、大きな支えになっているのです。

睡眠の質向上のための大作戦

「睡眠は大切だ」と言われても、実際のところ、なかなか実行に移すのは難しいものですよね。やらなければならないことがたくさんありますからね。仕事、家事、勉強、美容、読書、アニメ、ゲーム・・・etc.。

最近、特に睡眠の脅威とされているのが、スマートフォン(スマホ)です。スマホは、パソコン並みの性能を持ち、手軽にインターネットを使えますから、ハマってしまうと、なかなか抜け出せなくなりますよね。

では、どうすれば、少しでも質の高い睡眠をとれるようになるのでしょうか。

睡眠前は、極力スマホやPCを見ない

夜遅くまでお仕事をされている方だと難しい場合もあるかもしれませんが、なるべく、少しでも多く、スマホやパソコンを見ない時間を増やすようにすることが大切ですね。

スマホとパソコンのみならず、ゲーム、テレビ、蛍光灯といった、光を強く放つ物がクセモノです。白い光であっても、そこには必ずブルーライトという青い光の成分が入っています。ブルーライトは、目や精神に悪い光であり、睡眠の質の低下を促すといわれています。

ネットにハマりすぎてない?何のためにSNSをするの?今必要なこと?今は睡眠を優先したほうが結果として良い精神衛生になるんでは?

というように、自問自答してみると良いでしょう。無駄は省き、必要最低限にするわけですね。

眠りに就きやすい寝具を取り入れる

布団や枕も、睡眠の質に大きく影響します。起きたときには首・体・腰が痛い、リラックスした感じがしない、体が伸ばせない、といった事態が発生したら、寝具の何かが悪い可能性があります。

布団は、固すぎても柔らかすぎてもいけませんし、枕は、低すぎても高すぎてもいけません。ただ、人それぞれで骨格や姿勢の癖はまちまちなので、世間で「良い」とされている寝具が、必ずしも自分に当てはまるとは限らないでしょう。

寝具は、なかなか気軽にとっかえひっかえできませんが、寝具屋等で試しに使ってみて、なるべく質の良い物を購入するようにしたほうが良いかもしれません。

それと、パジャマも、ゆったりとして肌触りの良いものがおすすめです。

適温・適湿に調節する

夏も冬も、あたたかく寝られるのがベストですね。「え!夏は涼しく…じゃないの?」と思った方もいらっしゃると思いますが、たしかに涼しくて良いのです。が、冷えてしまうといけないので、「あたたかく」と表現したにすぎません。

必要性に応じ、エアコンや加湿器などを用いて、だいたい温度25~28℃、湿度50~60%になるよう設定しましょう。そして、起床時まで稼働させておきます。風は直接当たらないように注意しましょう。直接風を受けると、ノドや肌が乾燥したり、風邪を引いたりしていまいます。

ただ、布団の保温効果や体感も個人個人で異なるので、色々試してみるのが良いかと思います。

「エアコンはつけっぱなしでええんすか?」といった声も聞こえてきそうですが、温度調節さえできていれば、そのほうが良いでしょう。夏場にエアコンをつけっぱなしにして朝ダルいということがありますが、あれは冷えすぎが原因です。また、タイマーにより途中で切れると、睡眠の質が落ち、変な時間に目を覚ましてしまう可能性もあります。

それと、つけっぱなしのほうが電気代も比較的安くなるようなので、興味がある方は是非調べてみると良いかと思います。

BGMは避け、香り作戦で

睡眠中のBGMがおすすめだと聞いたことはないでしょうか。それはある意味正しく、またある意味では間違いといえましょう。

歌詞がなく、静かで安定した音楽であれば良いかもしれません。が、自分の好きな曲だったり歌詞が付いていたりすると、脳が反応しかねません。アップテンポだったり起伏の激しい音楽だと、今度は脳は落ち着けません。さらには、音量や音質も無関係ではないはずです。

つまり、睡眠中のBGMに最適な音楽というのは限定的なので、あれこれ気にするくらいなら、最初から無しにしておくのが無難かなと思います。

その代わりといってはなんですが、ほのかな香りを空間に舞わせるのはどうでしょうか。香りといっても色々あると思いますが、夢の世界へいざなってくれそうな香りです。

お店のアロマコーナーなどに行くと、あらゆる快眠グッズが置いてありますが、そこに、不眠対策用のアロマなどもあるかもしれません。また、アロマほどではなくても、ミストという手軽な手段もありますね。例えば、下記のようなものです。

>> ディープレストミスト

間違っても、トイレ用の消臭グッズだけは置かないようにしましょう。香りが強すぎて逆にリラックスできなかったり、寝具や髪に香りが強く残ってしまう可能性があります。

睡眠対策は、多方向から!

上記では、忙しい人でも比較的やりやすい作戦をお伝えしてきましたが、睡眠対策というのは、実に幅が広いです。例えば、以下のような対策があります。

  • カフェイン入りの飲み物は夜には飲まない
  • 睡眠前はあたたかい飲み物を少し飲む(ハーブティーがおすすめ)
  • 晩御飯は早めにとり、夜食は禁止
  • 夜は食べすぎず、また胃もたれのしないメニューで
  • ストレスを解消できることを日々する
  • 適度に運動をする
  • ひとつでも多く悩みを解決してから一日を終える
  • 90分の倍数にあたる時刻に目が覚められるようアラームを設定する
  • 寝だめしない(寝だめは効果なし)

というように、色々なことが考えられます。

でもまあ、全部をやるとなると、それは非現実的。生活スタイルは多様です。無理にやるというよりは、やれる分だけきっちりやっていく姿勢が大切ではないか?と思われます。

少しでも睡眠の質を良くして、快適な明日を迎え、今日の自分よりももっと美しくなっていきましょう!